QB5 株式会社キュービーファイブ

コラム

2012.11.28

女性の「交差点」

女性は予測できないものに囲まれている。素敵な人に出会うのも、逆に幻滅するのも、プロポーズされるのも、妊娠が発覚するのも、すべていきなりである。多くの女性に起こりうることでありながらいつ起こるかわからない。

 
しかし、この突然の出来事によって、すべての人生は左右される。

 

どんなにビジネス上で活躍し、計画的なビジョンを思い描いていても、「運命の瞬間」は訪れる。運よく会社の産休や育児休暇制度、時短制度を活用して、そのまま仕事を続けていけるひともいる。

 
しかし、企業の状況、自分や相手、子供を含めた家族の状況によっては、それまでの仕事をやめざるを得ないこともあるだろう。また、子供の顔を見て「やはりしばらくは傍で育てたい」と決意する女性もいる。すべては起こりうる運命である。

 

では、この運命まで考慮した仕事のビジョンを描くことはできるのだろうか。

『専業主婦のキャリア再開発 もう一度仕事に戻るには』(奥津眞里著 東京・風間書房)という本には、結婚によって一旦は仕事をやめたものの、社会に再進出した数人の女性たちの道のりが書かれている。ある女性は、出産退職後、前に勤めていた会社の広報誌を定期購読していたことが会社に認められ、異例の再就職を果たしたそうだ。

 
さらに興味深いことには、子育ての合間に資格のための勉強をしたり経済誌を読んだりすることで、結婚前とは全く別の職種に就く女性もいることである。

 

インターネットで「子育て中 資格」を検索すると、ユーキャンや資格王国など子育て中の主婦をターゲットにした多くの通信教育がなされていることがわかる。「保育士」や「インテリアコーディネーター」など、子育てや家にいることの強みを生かしたスキルが多い。
また前の仕事において必要性を感じたためか、簿記など事務系の資格も人気があるそうだ。つまり、家にいる時間や子育ての経験を活用して新たなキャリアを切り開く可能性が十分にあるということだ。

 

 

もしこのようなキャリアプランが多くの人に定着すれば、女性用の「第二の就職活動」になるかもしれない。そして企業はその状況に合わせて新卒採用・中途採用とは別に、女性の新しい採用の仕方を見出すことができるだろう。

 
女性は、男性のような真っ直ぐな未来を描きにくい。常に家族や恋人にかかわっていきながら生きていかなければならないからである。しかし、「運命の瞬間」ごとに軌道修正していきながら、積極的に未来を開いていくのも女性である。どの道に進んでも、しっかりと生きていけるような土台を、女性の側からも、それを取り巻く社会の側からも、作っていきたいものである。

(沼あゆみ)

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